空港、港に警戒レベル表示

奄美空港のデジタルサイネージに表示された警戒レベル5を知らせる画像

来島者らに最大級警戒呼び掛け
奄美大島5市町村 水際対策強化

奄美大島5市町村は、同島独自に設定している新型コロナウイルスの警戒レベルが5段階中最大の警戒レベル「5」となっていることから、奄美空港や名瀬港などに、「奄美大島新型コロナ警戒レベル 5」などと表示したデジタルサイネージ(電子広告板)や掲示板を設置し、島外からの来島者に感染対策を呼び掛けるなど、水際対策を強化した。

同島では4月29日、奄美市の接待を伴う飲食店でクラスター(感染者集団)が発生、翌30日には、5市町村長で組織する対策本部会議(本部長・朝山毅奄美市長)が、警戒レベル「4」(島内で感謝確認)から、島内での感染が拡大し医療体制維持の危機にあることなどを示す、レベル「5」に引き上げるなど最大級の警戒を呼び掛けている。

こうした状況から、5市町村は「観光や仕事で来島する人たちにも、奄美の現状を知ってもらう必要がある」(奄美市企画調整課)とし、空と海の玄関口である奄美空港と名瀬港に警戒レベルを表示することにした。

奄美空港では、到着ゲート先の2カ所のデジタルサイネージで島内の魅力などを紹介する映像の間に、紫色で警戒レベル5などと記した画像が10秒ほど、30分間に5回の間隔で表示される。名瀬港では、2階の待合所内3カ所に同様の画像の掲示板を設置している。

このほか、島内を縦断する国道58号線や主要な県道などに設置されている道路電光表示板約20カ所で「奄美大島新型コロナ最大警戒中」の表記を表示させることで、車などで移動する島民や来島者に、感染対策の徹底を呼び掛けるようにした。

市企画調整課は「来島者には、マスク着用など、感染予防に十分ご配慮するようお願いしたい。健康状態に不安がある場合は、移動を控えることも考えてほしい」と話している。