「他人にも自分にもやさしい心を…」

天城町の全小中学校を対象に毎年継続している「人権の花」運動の開校式=18日、同町岡前小・与名間分校

「人権の花」ひまわりの種を植えた与名間分校の子どもたち

「人権の花」運動
天城町 町内全小中で毎年継続

 【徳之島】2021年度「人権の花」運動の開校式が18日、天城町立岡前小学校(田子山ゆかり校長)与名間分校(9人)であった。アットホームなミニ分校の「与名間(よなま)っ子」たちが人権標語も発表し、人権の花・ひまわりの花とともに、やさしい思いやりの心を育てていくことを決意。同町は今年も町内全小中で継続する。

 同運動は、法務省鹿児島地方法務局と鹿児島県人権擁護委員連合会が、人権尊重思想の普及高揚のため1985年度から県内の小学校を指定して推進。06年度からは各地方公共団体とも連携。天城町は独自に毎年1校を輪番指定する形で開校。町内の全小中8校にも在籍者数分(粒)とプランターなどを町が支援配布して進めている。

 与名間分校体育館での開校式で、田子山校長は「人権は自分らしく生きること。顔・声・考えもみんな違っていい。みんなの心に人権の花、他人や自分も大切にする気持ちも育てましょう」と強調。人権擁護委員の友野みどりさん(62)=奄美人権擁護委員協議会副会長=が児童代表にひまわりの種(250粒)や看板を伝達。「協力して育てることで、やさしい心、思いやりの心がより一層育まれて欲しい」などアピール。

 1~4年生の9人全員が自作した人権標語「だいじなともだちきずつけないつよいこころ」や「分校のともだちはみんな家族だよ」、「与名間っこみんな大好きしあわせだ」など作品を発表。金子結維さん(4年生)が「友だちや自分も大切に協力し合い、人権の花を育てていきます」と決意を述べた。

 法務局・仲曽根春喜奄美支局長のメッセージや人権イメージキャラ・マスコットの贈呈に続き早速、育苗ポットにひまわりの種を植えた。並行して今年も町内全小中8校(併設・分校含む)で「人権の花」の輪を広げていく。