「未来へつなぐ賞」に奄看専3年・清さん

「夢を生きる・未来へつなぐ賞」に輝き賞状などを手に清さん(前列中央)ら

看護師への道を応援
国際ソロプチミスト奄美が表彰

 夢を持って頑張る女性を支援する国際ソロプチミスト奄美(保禮子会長)は25日、奄美看護福祉専門学校看護学科3年の清那々世さん(22)に、今年度の「夢を生きる・未来へつなぐ賞(九州・沖縄)」を贈った。子育てをしながら正看護師を目指す清さんは「多くの人に支えられていることを忘れず、さらに勉強に励みたい」と話した。

 賞は、家族に対して経済的扶養責任を負いながらも教育や技術を習得しようとする女性を支援するもの。清さんは奄美地区が選ぶ「クラブ賞」も同時に受賞した。

 清さんは高校卒業後、進学に迷いながらも出産時に親身になってくれた看護師や助産師の姿が忘れられず入学を決意。現在6歳になる息子の子育てに励みながら、看護師の道を目指して努力を重ねている。

 同校で開かれた表彰式では、保会長らが「目標に向かって頑張って」など激励。推薦した寺師敬子副校長らが見守る中、賞状や奨学金が手渡された。

 清さんは「(奨学金を)有効活用して、資格をとることで息子が将来、経済的に困ることがないよう資格取得に頑張りたい」と笑顔。保会長は「清さんのような素晴らしい子はまだまだいる。若い人の力を引き出すためのささやかな支援だがこれからも応援していきたい」と話した。

 なお同賞は、地区推薦を得て作文審査で選考。1972年の創設以来、全国約3万人に賞金が贈られ、女性の夢の実現を支えている。