奄美大島5町村合同新人研修会

オンライン学習でビジネススキル学ぶ参加者ら

ビジネススキルなど学ぶ
島内の新採60人参加 同期の仲間づくりも

奄美大島5市町村合同の新人研修会が12日、奄美市と瀬戸内町の2会場であり、島内の自治体や民間企業の今年度新規採用者ら約60人が参加、職場で即戦力として活躍するために必要なビジネススキルなどを学んだ。研修は、奄美市と包括的パートナシップ協定を結び、オンライン学習サービスなどを提供する(株)「Schoo(スク―)」が協力。同社の森健志郎代表取締役社長もオンラインで参加、社会人としての心構えなどについて語った。研修は15日まで行われ、参加者はメールや会話などによるコミュニケーション能力やパソコンの表計算ソフトの活用術などを学ぶほか、参加者同士の連携を図り、島の発展を担う仲間づくりも図る。

会場は奄美市の市民交流センターと瀬戸内町のすこやか福祉センターHUBであり、奄美市会場には同市と龍郷町、大和村から約50人、瀬戸内町会場には同町と宇検村の約11人の職員や民間事業所の新入社員らが参加した。受講料は無料で、初日と最終日は対面での集合研修で、残り2日間はオンラインでの研修も可能となる。

この日は、スク―の担当者が同社のオンライン学習のサービス内容などを説明、オンラインで参加した森社長は「同期のみんなで学ぶことで、個々の能力や魅力を再確認し、相互のスキルアップを図ってほしい」などと激励した。

研修では同社が提供する学習サービスを使い、メールや会話術などを学んだ。メールでは、承認権限を持つ上司や取引先幹部などに、企画提案する場合のメールの作成方法などについて具体例などが示され、「簡潔で論理的、数字は性格にリスク対策などもしっかりと伝えることで、相手の信頼を得ることが出来る」などの説明があった。

その後、参加者がグループに分かれて意見交換や発表などを行い、同期としてのつながりなどを持つ場もつくられた。

研修に参加した奄美市デジタル戦略課の福原晟冶さん(28)は「社会人としての経験もあるが、仕事に必要な基本的なことを学ぶ機会がなかったので、とてもためになった。島内の同期の人たちとも仲良くなる機会ができて良かった。奄美の発展のため協力して仕事が出来るよう頑張りたい」と話した。