母間小創立120周年

先輩のオリジナル曲の全児童合唱も(創立120周年式典オープニング)=27日、徳之島町母間小

大還暦の節目祝う オリジナル曲の全児童合唱も

【徳之島】徳之島町立母間小学校(青﨑幸一校長・児童数43人)の創立120周年記念学習発表会・式典・祝賀会が27日、同体育館であった。「母間ぬ宝、島ぬ宝~われんきゃガイド」などふるさと学習の成果や先輩との全体合唱なども元気よく発表。「きらりと光る〝母間っ子〟」らによる新たな歴史の構築を誓い合った。

同校は1902(明治35)年4月に母間尋常小学校として開校し、明治・大正・昭和・平成・令和の変遷を経て今年120周年の節目を迎えた。

記念行事は午後からあり来賓や校区住民など約180人が参加。記念学習発表会では、総合的な学習の時間で学んだ成果などをはつらつと発表。次ぐ式典のオープニングでは三味線母間っ子クラブの児童たちが伝統の「母間しゅんかね節」などを披露。全児童合唱では、先輩でシンガーソングライターの安田竜馬さん(35)が、自分たちのふるさとの伝統文化や自然など〝宝の伝承〟に思いを込めて作った『これまでも、これからも』を披露した。

記念事業実行委の竹山成浩委員長は式辞で、1948(昭和23)年の不慮の火災で校舎を消失後、多くの校区民の協力でまたたく間に仮校舎を設置し、県知事から表彰を受けた「母間魂」など〝大還暦〟の歴史の一端も回顧。記念事業への協力に感謝した。

高岡秀規町長らの祝辞に続き児童代表の高橋茜さん(6年生)が、感謝の気持ちとともに「校訓の『できないとはいうことは言わぬ、最後まで本気でやり通す』を胸にがんばります」。青﨑校長は、ICT機器を活用した個別学習やふるさと教育など「きらり輝けを合い言葉に一人一人の良さを認め合う教育の重視。ウイズコロナでの母間っ子の成長に尽力したい」とお礼を述べた。