鉄人レース23日号砲、約600人出場予定

健闘を誓い合った選手たち(円内は選手宣誓の嶋田朋子さん)=21日夕、天城町総合運動公園
軽快なオープニングダンスで盛り上げた天城町の小中高生らダンスグループ

第37回トライアスロンIN徳之島 歓迎受け健闘誓う

【徳之島】第37回「2024トライアスロンIN徳之島」(同実行委員会主催、徳之島3町共催)は23日午前8時、天城町ヨナマビーチでのスイム競技を皮切りに熱戦の火ぶたを切る。世界自然遺産の島の過酷なミドルコースを舞台にした感動の鉄人レースを前に21日夕、「競技説明会&カーボパーティー」が同町総合運動公園多目的広場であり、鉄人らが互いの健闘を誓い合った。

今大会のテーマは「全力で走り抜ける感動」――。同大会は1988年に「遅くても、あなたが主役」をキャッチフレーズにミニコース(全長25・5㌔)でスタート。ミドルコースへ拡大しつつ17年前からは「ぐるっと徳之島」一周バイクコースを採用。昨年は「燃ゆる感動かごしま国体」トライアスロン競技(天城町会場)も開催。世界自然遺産の島に、全国トップレベルを含むアスリートたちが集う「トライアスロンの島」に定着している。

コースは前回同様▽スイム2㌔▽バイク75㌔(徳之島一周)▽ラン20㌔(天城町総合運動公園発着)の計97㌔。大会事務局(同町商工水産観光課)によると、21日現在の申し込み者数は▽総合の部440人▽リレーの部162人(58チーム)の計602人となっている。

午後6時からあった「競技説明会&カーボパーティー」には選手や関係者ら約450人が参加。大会会長の森田弘光天城町長は歓迎あいさつで「『遅くても、あなたが主役』でスタートした超ローカル大会から37回数え、今や歴史を刻む大会に。徳之島を愛する皆さんと、毎回3千人超のボランティアたちのご協力のおかげです」と感謝しエールを送った。

来賓祝辞やスイム・バイク・ラン各の競技ルール、安全対策など説明に続き、出場者を代表して総合の部の嶋田朋子さん(52)=茨城県=が選手宣誓。熱中症気味でフラフラになりながらゴールを果たし〝感動大賞〟に輝いた前回大会を振り返りつつ、「絶景が見えるコースポイントも最高だが、島の人たちの応援が熱くてスゴイ。熱中症にならずゴールすることを誓います」とも宣言して会場を沸せた。

大会副会長・高岡秀規徳之島町長の「子宝日本一」PRも交えた「乾杯」ならぬ「完勝」の音頭でエールを交換。招待選手勢の紹介や、町地域女性団体連が各集落で分担手作りした郷土料理や南国のフルーツに舌鼓を打ち、ステージも楽しみながら健闘を誓い合った。

22日午前9時からは小中学生対象の第11回「2024チャレンジKIDS徳之島大会」も同町運動公園を中心に開かれる。同日午後5時30分から松原闘牛場ではウェルカム闘牛大会(選手無料)も開かれる。