サンゴの大切さ知る

サンゴ礁を観察する参加者=5日、与論町赤崎海岸沖=

与論町で体験学習
ヨロンSCメンバーがサポート 子ども達観察

 【沖永良部】サンゴ礁体験学習(ヨロンSC主催)が5日、与論町大金久海岸であった。町内の児童とその保護者ら30人ほどが海に入り、サンゴが育む豊かな海を体感した。

 ヨロンSCは、日本財団「海と日本プロジェクト」と協力し、地元の海の魅力を発信する活動に取り組んでいる。1年を通して全13回のワークショップ等を行う予定で、今回は3回目。

 講師は、海の再生ネットワークよろんの池田香菜さん(26)が務め、同SCのメンバーが子ども達をサポートした。

 サンゴの生態や海の危険生物についての講話後、グラスボートに乗って移動。与論島南部の赤崎海岸沖(水深1・5~2㍍)のサンゴを観察した。

 海に入った子ども達は、目の前に広がるサンゴ礁を見て「きれい」「すごく大きい」と声を上げた。

 茶花小6年の堀田睦希さん(11)は「海の生き物が大好き。サンゴの周りで泳ぐ魚も見えた」と笑顔。一緒に参加した父親の秀範さん(41)は「私が小学生の頃と比べると、サンゴが減っているのは確か。子どもには与論の海を好きになってもらいたい」と話した。

 講師の池田さんは「サンゴのない海には魚もこない。身近な場所に豊かな海があることを知って欲しい」と語った。