新人４人の選挙戦へ
【沖永良部】和泊町長選挙（６月27日投開票）は22日の告示まで１週間となった。これまでに、前おきのえらぶ島観光協会長の前登志朗氏（62）、前町総務課長の種子島公彦氏（59）、元会社役員の末川國弘氏（73）、会社代表の中村むつ子氏（56）が出馬を表明しており、新人４人による選挙戦となる見込み。
前氏は、２月７日に出馬表明。「民間の柔軟な発想とスピード感のある決断で時代にあった町づくり」を基本理念に、農林水産業の発展、ふるさと納税の強化、女性が活躍しやすい環境づくりなどを公約に挙げている。
２月11日に出馬表明した種子島氏は「即戦力、即実行」を掲げ、36年間の行政経験を強調。新型コロナウイルス対策やスマート農業の導入、高齢者支援の充実、空き家を活用した定住促進対策などを公約に挙げている。
末川氏は３月８日に出馬会見し「新しい時代には新しい発想と人材が必要だ」と意気込む。会社経営の経験から財政の立て直しを強く訴えているほか、農作物のブランド化や空港のジェット化などを主張している。
中村氏は４月２日に出馬会見。「町民と行政が共に作る町づくり」を基本理念に、ゴミを減らすエコアイランド作りや学校給食への有機食材利用、総合交流アリーナ計画の撤廃などを公約に挙げている。
５月１日に島内で新型コロナウイルスのクラスター（感染者集団）の発生が確認されてからは、感染拡大防止のため各候補ともに街頭活動やミニ集会を控えていたが、６月に入り水面下で激しい前哨戦を繰り広げている。
６月１日現在の選挙人名簿登録者数は５２２６人（男２５７６人、女２６５０人）。