花火・舟こぎ競争で開催

毎年観客を含めて3万人以上が詰め掛ける奄美まつり(19年8月4日撮影)

奄美まつり8月5・6日
パレード、八月踊りは見送り

奄美まつりを主催する「奄美まつり協賛会」(会長・安田壮平奄美市長、会員17人)は27日、2022年度総会を開き、今年度の開催について、花火大会、舟こぎ競争の2プログラムで実施する方針を決めた。8月5・6日の2日間を予定し、規模を縮小するなど新型コロナウイルス対策を徹底して実施。三密防止の観点などから、パレードと八月踊りの今年度開催は見送った。

祭りは例年、シマ唄大会を皮切りに計4日間にわたって行われ、3万人以上を集める同市最大のイベント。20年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止。21年は、奄美大島5市町村による代替イベントとして花火大会が11月に行われた。

実施計画は、会員に事前アンケートを行い事務局側が方針案を作成し、提示した。花火大会は8月5日午後8時から約15分間で、場所は名瀬商港区、笠利宇宿漁港、住用町内海の3カ所(花火寄付金集めは見送り)。舟こぎ競争は、翌日6日午前8時から同市名瀬港(佐大熊地区)で行い、半日開催やチーム数制限といった規模縮小案も示された。

花火大会、舟こぎ競争については、工夫と対策で感染防止策が模索できるとして開催を承認。パレードと八月踊りは、観客のソーシャルディスタンス確保が困難、重症化リスクのある高齢者への依存が高いなどとして、中止を決めた。

総会では、会員から「アフターコロナが進むなかで、市民が納得できるのか。もっと丁寧な説明が必要ではないか」といった意見も出た。安田市長は「市民の健康と安全が最優先だが、説明はしっかりとやっていかなければならない」と述べた。

計画の詳細は、関係機関などと協議の上で改めて決定する。