福祉施設の洗車など汗流す

洗車に汗を流す、重田さん(右)と益満さん

「介護の日」に看護福祉専門学生
ボランティア「実習の恩返し」

 奄美看護福祉専門学校(向井奉文校長)こども・かいご福祉学科の学生による、第26回「福祉施設クリーンキャンペーンボランティア」が11日、奄美市名瀬および龍郷町の福祉施設で行われた。1・2年生28人が5施設に分かれ、送迎車の洗車やエアコンのフィルター掃除などに汗を流し、日頃の感謝の気持ちを伝えた。

 同ボランティア活動は毎年11月11日の「介護の日」に、1年間の感謝の気持ちを込めて、約1カ月にわたり実習生を受け入れている、社会福祉施設に対し、利用者が気持ちよく日々を過ごせるよう大掃除などをしている。

 奄美市名瀬小宿の介護老人福祉施設「虹の丘」では、6人の学生が活動。新型コロナウイルス感染症対策により、施設の外部で送迎車の洗車に汗を流した。

 1年担任の増本智奈海講師は「コロナ禍でも長期の実習を受け入れてくれて助かっている。少しでも恩返しができれば」と語った。

 「虹の丘」の作業療法士・介護支援専門員、森悦朗さんは「送迎車も台数が多く職員だけでは手が回らない。毎年いろいろと手伝ってくれて助かっている」と話した。

 重田優衣さん(2年・20)は「介護職員も忙しく、洗車などはなかなかできないことを実感した。少しでも役に立てればうれしい」、益満音々=ねおん=さん(1年・19)は「活動は外部のみだが、今まで学校での授業だけだったので、施設を見学できたのは良かった」と笑顔を見せた。