名称変更後初、特別支援学校で入学式

「未来に向かって頑張る」と誓いの言葉を述べる高等部入学生・亀凛空さん

「未来に向かって頑張る」

 1日から名称を養護学校から変更した県立大島特別支援学校(福永憲一校長、児童生徒115人)で7日、「2023年度小・中学部第46回、高等部第34回入学式」があった。新たに39人(小学部8人、中学部9人、高等部22人)が入学した。徳之島支援教室2人、沖永良部支援教室3人はリモートで参加。新入学生は元気に入場、一人ひとり名前が呼ばれると、大きな声で「はい」と答え、保護者席に一礼していた。

 福永校長は「学校には楽しいことがいっぱいある。積極的に関わり、夢や目標を実現させていきましょう」とあいさつした。

 在校生代表の森琉誠さんは「入学した時はみんな期待と不安でいっぱい。たくさんの思い出を作っていこう」と歓迎し、新入生代表の亀凛空(りんく)さんは「未来に向かって明るく強く頑張っていく」と誓いの言葉を述べた。

 15歳の弟を通学させるため、瀬戸内町から奄美市内に家族で引っ越したという姉(19)は「同級生と離れ、環境が変わって、弟は不安と緊張でいっぱいだと思う」と、一緒にきていた祖母(75)とともに心配な様子だった。

 12歳の子どもを他校から同校中等部に進学させた50代の保護者は「小学校は地元の支援学級に通わせた。自閉症があるので中学校は難しいと判断し選んだ。家ではユーチューブで歌やゲームの実況を楽しんでいる」と話した。

 小学部から中学部に進んだ12歳の母親(50)は「小学部の時はバレーボール部に入っていた。先生に誘われたようで、中学部ではバスケットボールをすると張り切っている」と期待をにじませた。