奄美地方梅雨明け

奄美地方が梅雨明けした18日に海水浴を楽しむ親子(大浜海浜公園で)

歴代4番目の短さ、夏到来

 鹿児島地方気象台は18日、奄美地方が梅雨明けしたとみられると発表した。平年より11日、昨年より18日早い。奄美地方は向こう一週間、太平洋高気圧の影響で、晴れる日が多い見込み。

 今年の奄美地方の梅雨の期間は5月16日~今月17日までの33日間で、気象庁の1951年以降の記録によると、奄美地方の梅雨明けとしては歴代で5番目に早かった。梅雨の期間としては歴代4番目の短さだった。

 発表によると、奄美各地の梅雨の間の降水量は、奄美市名瀬が381㍉(平年比39・6㍉減)、同市笠利町384・5㍉(同5・3㍉減)、瀬戸内町古仁屋432・5㍉(同42㍉増)、喜界島357・5㍉(同5・3㍉減)、天城町390㍉(同62・3㍉増)、伊仙町473・5㍉(同157㍉増)、沖永良部島412㍉(同115・8㍉増)、与論島204㍉(同76・5㍉増)。

 奄美市名瀬や与論島など平年と比べて降水量が少なかった地域があった一方で、伊仙町や沖永良部島では平年より100㍉以上多く雨が降った。

 18日の奄美地方はほとんどの地域で午前中から晴れ、気温も30度を超えた。同市名瀬の大浜海浜公園では午前中、家族連れの姿が見られ、子どもたちが海遊びを楽しんでいた。奄美市名瀬の栄美貴さん(35)は、「梅雨が明け、ようやく子どもを外で遊ばせることができる。夏になり気温が高い状態が続くと思うので、熱中症などの対策に努めたい」と話していた。

 奄美地方の梅雨明けを受け、名瀬測候所は、今後暑い日が続くとして熱中症への注意を呼びかけている。