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徳之島で特別講演会

徳之島で特別講演会

豪、総合診療医師ら特別講演
オーストラリアの総合診療医を招き「総合診療と地域医療」を考えた講演会=10日夜、徳之島町

総合診療医の養成確保を

「チーム支援も重要」豪州の先進例紹介

 【徳之島】オーストラリア総合診療学会の公認指導医・へき地総合診療専門医らを招いた特別講演会が10日、「ひとりでも多くの人を救うには~総合診療と地域医療のあり方」を全体テーマに徳之島町文化会館であった。医療・福祉・行政関係者や住民など約500人が聴講。離島へき地医療の充実に、同国の先進的制度・事例にならった総合診療専門医の養成・確保や、日ごろの同医療活動をチームで支える体制づくりの必要性なども認識し合った。

 日本の離島へき地の医療現場への総合診療医の必要性などの啓発、超高齢社会に向けた地域包括ケアシステムに対応できる探究心を持った優れた総合診療医などの養成―を目指している「未来へつなぐ~離島へき地医療ネットワーク実行委員会」(齊藤学委員長)が主催。3町の「徳之島の将来の医療・福祉を考える会」(高岡秀規会長)の共催で呼びかけた。

 講師は豪州クイーンズランド州のへき地総合診療専門医の▽イーウェン・マクフィー氏(同指導医)▽デビット・モーガン氏(同同)▽アリソン・カービーさん(同研修医)の3人。齊藤実行委員長(合同会社ゲネプロ・救急専門医)とともに、ドクターヘリ搬送の体験も兼ね福岡から約1時間半かけて空路来島した。

 モーガン氏は総合診療医を主に産科や麻酔科、皮膚科、小手術、遠隔医療・医療政策にも携わり、「自分の地域で患者を診るのは楽しくてやりがいが」。総合医(10人)でお産も年間平均400例こなし、「総合診療に垣根があってはいけない」。制度が違うが、歯科や災害医(洪水など現場出動)の例も。「(豪州も)まだまだ総合医が足りない。総合医は〝臓器〟だけを診るのではなく〝人〟も診る。何でもできる医師と看護師が必要」。「総合医をチームで支える制度づくりも必要」と強調した。

 自ら航空機を操縦する自称「フライト・ドクター」のモーガン氏は「総合医はいつ・どこで他の医師(専門医など)に助けを求めるべきか知っている」。輸送時間に関しては「日本にヘリよりも速い医療用ジェット機がないことには驚いた」。カービーさんは大牧場で伸び伸びと育って医師になり、より高度な総合医を目指して研修を積んでいる現状も生き生きと紹介した。

 意見交換では「仕事を楽しみ、チームで支え合う地域医療体制が素晴らしい」との賞賛も。群島関連では、臓器移植・緊急手術が必要になった際の県境越えた輸送配慮の検討を訴える声もあった。

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