和泊町内城小 能楽ワークショップ

講師(右側)の演奏に合わせて膝で太鼓のたたき方を真似する児童ら=和泊町=

鼓打ちや謡を学ぶ

 

 【沖永良部】2017年度文化芸術による子どもの育成事業「能楽ワークショップ」が6日、和泊町立内城小学校(太裕孝校長)であった。全校児童43人が参加し、鼓の打ち方や能特有の節回し「謡(うたい)」を学んだ。

 日本の伝統芸能に親しんでもらおうと開催。能楽師の大槻裕一さん(シテ方)、竹市学さん(笛方)、成田達志さん(小鼓方)、上田慎也さん(太鼓方)の4人が講師を務めた。

 笛(能管)や小鼓の音を披露した講師らは「能管の音階はリコーダーと違っていて、悲劇の多い能楽にとって人の悲しみや寂しい気持ちを表現するのにぴったり合う」「小鼓を持つ左手の握りを加減して音色を変えている」と述べ、太鼓のたたき方や掛け声の出し方を指導した。

 子ども達は、「謡」風にアレンジした同小校歌の合唱に挑み、複雑に上がったり下がったりするリズムに苦労しながら、講師の演奏に合わせて歌い切った。

 同小6年の外山大造さん(11)は「見たことのない楽器ばかりで驚いた。歌う時は、普段より工夫が必要だった」と話した。