最大瞬間風速25・2㍍を記録し、高波も押し寄せた(6日午後3時40分ごろ)
非常に強い台風13号は6日、喜界島以外の奄美地方北部南部を強風域に巻き込みながら東シナ海を北寄りに進んだ。名瀬測候所発表の気象情報(午後4時41分)によると同日、和泊町では最大瞬間風速25・2㍍・最大風速19・5㍍の強い風が吹いた。同測候所は7日も大雨、高波に注意が必要としている。
同日午後3時現在、台風の中心気圧は940ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は45㍍、最大瞬間風速は65㍍。最大風速25㍍以上の暴風域の範囲は中心の東側170㌔、西側130㌔。同15㍍以上の強風域は中心の東側460㌔、西側300㌔。
奄美地方南部は5日午後5時、北部は6日午前9時に強風域入り。北部南部ともに6日夕方ごろに強風域を出た。同日、和泊町以外では、天城町で最大瞬間風速(最大風速)24・7㍍(15・9㍍)、与論町で22・6㍍(17㍍)などの強風を記録。雨量では和泊町で降り始め(5日午前2時)から6日午後4時までに47・5㍉を観測した。
台風は今後、勢力を徐々に落としながら東シナ海を北上。同測候所によると、台風に向かって南から流れ込む温かく湿った風により、奄美地方全域の多いところで7日午後6時までの24時間で150㍉の雨が予想されるという。7日もうねりを伴う4㍍の高波が北部南部ともに予想されており、注意が必要。
空の便・海の便の運航には欠航などの影響が発生。JALグループは6日午後5時までに奄美群島を離発着する23便を欠航。鹿児島―徳之島1便、鹿児島―沖永良部1便がそれぞれ鹿児島に引き返しとなった。また、機材繰りなどによる遅延も多発した。
海の便では6日、瀬戸内町営フェリー「かけろま」、同定期船「せとなみ」が全便欠航。マルエーフェリーは7日上り那覇発のフェリーあけぼのの出港時間を遅らせ臨時便として運航するが、寄港地は名瀬港のみ。その他の欠航便・スケジュール変更便は次の通り。
【欠航】▽クイーンコーラルプラス=6日下り鹿児島発▽フェリーあまみ=6日下り鹿児島発(平土野便)、7日上り平土野発
【臨時便】▽クイーンコーラルプラス=鹿児島発下り(奄美群島各島、本部寄港なし)