アマービレ・奄オケ ジョイントコンサート

約60人による大編成オーケストラに合わせ、会場から歌声が響いたアンコール楽曲

迫力の大編成で会場魅了
「合奏の楽しさ伝えたい」

 奄美大島内の社会人2楽団「アマービレ吹奏楽団」(今田香絵団長)と「奄美オーケストラ」(城昭久団長)は22日、龍郷町のりゅうゆう館で「クリスマスジョイントコンサート」を開いた。約60人からなる大編成のジョイントステージでは力強い管楽器演奏となめらかな音色を奏でる弦楽器が美しくコラボ。迫力ある響きで会場を魅了した。

 両楽団のコラボは2017年春以来約2年半ぶり。それぞれの団員が仕事を持つ中、日程を調整しながら練習を重ねてきた。この日は東京交響楽団の阪本正彦さんが指揮を担当した。

 アマービレと奄美オーケストラのそれぞれのステージがあり、クリスマスにちなんだ曲などを披露。休憩を挟んだ後のジョイントステージでは、童謡「山の音楽家」を阪本さんがアレンジした「島の音楽家」を演奏。15種類の楽器をそれぞれの個性が光るソロパートを交えながら紹介した。

 その後、パーカッションの活躍が目立つ「そりすべり」(アンダーソン)や、クラシック楽曲の定番「威風堂々第1番」(エルガー)を演奏。普段奄美では聴くことができない多くの管楽器を交えた大編成のオーケストラの音色を響かせた。演奏後には拍手が鳴りやまず、アンコール曲も演奏。両団の演奏のもと、会場全体で「翼をください」を歌い上げた。

 終了後、今田団長は「練習日程を合わせるのに苦労したが、弦楽器の音があると滑らかになって良かった」。奄美オーケストラの川上美希子事務局長は「合奏の楽しさを伝えたい思いで演奏した。各団の活動を大切にしつつ、今後も島内のニーズに応えていきたい」と語った。