新型コロナウイルス感染対策の体制強化などについて協議した奄美市の対策会議
奄美市は3日、第1回新型コロナウイルス感染症対策会議を開いた。3月26日に県内初の感染者が確認されたことを受け、国が緊急事態宣言を行った場合に、市として直ちに市長を本部長とする対策本部を設置できるよう準備するため、これまで開催していた情報連絡会議から体制強化を図った。会議の最後には朝山毅市長が「見えない敵に、市全体で一丸となって戦っていきましょう」などと市民へのメッセージを送り、感染防止への協力を呼び掛けた。
対策会議は、これまで市長ら三役と部長のみだった連絡会議から、オブザーバーとして各部の危機管理監(課長級)を加え体制強化を図った。市は、国が緊急事態宣言を行い、県からの要請があった場合や市内で感染者が確認された場合、直ちに対策本部を設置する方針で、設置された場合の実施体制などについて説明があった。対策本部では朝山市長を本部長に、各部各課に対策部および対策班を設置し、感染拡大の抑制と市民生活や経済への影響を最小限に食い止めることなど目指す。
会議は、報道機関も含め出席者全員がマスクをするなど感染対策を強化し開催。和泊町で県内2例目となる感染が確認されたことなども報告され、「密閉、密集、密接」の3密を徹底的に回避する対策を行う必要性などが指摘された。
市内の小中学校については、6日から通常登校とし、同日予定されている入学式についても規模を縮小した上で予定通り行うことを決定。閉館や休館となっている市内の施設については、文化センターや博物館、公民館など市教委が管轄する施設が19日まで、それ以外のAiAiひろばや奄美体験交流館などは30日まで、引き続き閉鎖措置が取られることが報告された。
会議の最後には、朝山市長から市民向けのメッセージが読み上げられた。朝山市長は、1日に和泊町で感染者が報告されたことなどに触れながら「日々状況が変化しており様々な情報が飛び交う中、常に最新の情報と状況を見極め、的確な対策を講じていく。市民のみなさんも、手洗い、うがいや咳エチケットの励行、密閉、密集、密接の回避にこれまで以上に協力いただきますようお願いします」などと呼び掛けた。