知名町の今井力夫町長(右)に要望書を手渡した同町商工会の原田孝志会長(左)=知名町役場=
商工会と観光協 和泊、知名両町へ要望書
鹿・那覇空港での検温を
【沖永良部】和泊、知名両町商工会とおきのえらぶ島観光協会は13日、新型コロナウイルス感染症に関する要望書を両町の首長に提出した。島外からの持ち込み感染を懸念し、鹿児島空港と那覇空港での検温実施を求めたほか、島内の観光商工業者への支援などを要望した。
午後1時、同町商工会の原田孝志会長と観光協会の前登志朗会長ら5人が知名町役場を訪問。同町の今井力夫町長と平秀徳議会議長に要望書を手渡した。
要望内容は▽沖永良部便の搭乗客に対する鹿児島空港と那覇空港での検温実施▽両町長による島内自粛解除宣言▽島内の需要喚起に向けた方策の検討▽地方税・固定資産税の免除―など7項目。
観光協会の前会長は「現在の状況では、島内の事業者が大変なことになる。来島自粛を呼び掛けながら、島内の経済を動かす必要がある」「島に入ってしまった人は止められない。県をまたいで那覇空港でも検温をして欲しい」などと訴えた。
今井町長は「感染拡大を防ぐためにも、島外からの入込客を制限しなくてはいけない。検温実施についてはすぐにでも県に要望したい」と話し、島内の外出自粛については「島の経済は停滞している。早い時期に、ある程度の自粛解除をしていきたい」と語った。
和泊町役場へは午後3時に訪問。和泊町商工会の南好二副会長と大福利雄副会長の2人が、伊地知実利町長と永野利則議会議長に要望書を手渡した。
検温の実施について、伊地知町長は「沖永良部だけでなく、群島全体で取り組んでいく」と話した。