湯湾岳?〝奄美岳〟の呼び名PR

販売を開始した奄美岳Tシャツをアピールする大和村名音集落青壮年団有志ら

大和村名音集落青壮年団有志ら
Tシャツ製作しアピール

 大和村名音集落青壮年団有志らは14日、同村にまたがる奄美最高峰の〝湯湾岳〟に対し、同集落で古くから親しまれる〝奄美岳=あまみだけ=〟の呼び名を広くアピールしようと「奄美岳Tシャツ」を制作し、販売を始めたと発表した。デザインは1種類で、S・M・Lの3サイズを用意。同団・國副平剛団長は「奄美岳は今でも集落で使われる先人の教え。こういう呼び名があると知ってもらいたい」とPRした。

 奄美岳は、1983年に設置した湯湾岳山頂にある標高を示す杭「三角点」にも刻まれる名称で、名音小校歌の歌詞にも記されるなど、同集落が愛する呼称。現在は湯湾岳の名称で定着しているが、呼び名がなくなることを危惧した有志らが、名前を残していこうとご当地Tシャツに仕立てた。

 Tシャツには、標高を示す「694」が前面にあしらわれ、後面には三角点に刻まれた「奄美岳日本国有地」のデザインを大きく表記。同団・福山良平副団長がデザインし、第一弾として20着を製作した。

 國副団長によると、地元や林業に携わる人の間でも定着していた〝奄美岳〟だったが、時代を経るうちにいつの間にか大勢の意見に押され〝湯湾岳〟に。「奄美岳の名が消えてなくならないよう、広くアピールし伝えていきたい」と意気込んだ。

 Tシャツは3千円(税込)で、売り上げの一部は自然活動に寄付。同村大棚の大和まほろば館で販売。問い合わせは、同館電話0997―57―2980まで。