奄美パーク19年度 入館者数12・9万人

19年度入館者数をまとめた県奄美パーク(奄美市笠利町)

前半好調も、前年度比やや減
3月は5割近くもダウン

 奄美市笠利町の県奄美パーク(宮崎緑館長)はこのほど、2019年度入館者数をまとめた。格安航空会社(LCC)の統合に伴う奄美路線の就航空白期間の影響などがあり、前年度より7649人少ない12万9297人(前年度比5・6%減)となった。

 19年度の全体入館者数を月別にみると、連休中のイベントが多い5月が1万3668人で最多。最少は新型コロナウイルスによる全国的な自粛要請に入った今年3月で、前年同月比48・6%減(6849人)と落ち込んだ。7月まで前年比16・6~39・8?増の好調さを見せていたが、LCC路線(成田、関西)の休止期間などから、その後伸び悩んだ。

 施設別では、奄美の郷が8万384人(前年度比6・6%減)。田中一村記念美術館が4万8913人(同3・9%減)。いずれも新型コロナによる3月の入館者数減で、最終的な全体数は前年度に比べ「やや減」となった。

 同パークは旧奄美空港跡地に、奄美の自然や文化を伝える観光施設として01年9月にオープン。14年度から年間延べ10万人が訪れる北大島有数の観光スポットで今年2月には入館者数250万人を達成した。

 クルーズ観光船の寄港増や航空路線増便を背景に同パークの入館者数は近年増加傾向。一村美術館では島外のシニア層も増えているという。

 全国に及ぶ緊急事態宣言による自粛要請を受け、パークは現在休館中だが、担当者は「コロナ終息後に向け、つなぎ止めるイベントや企画開催に知恵を絞りたい」としている。