「えらぶ色クレヨン」返礼品に追加

ふるさと納税返礼品 「えらぶ色クレヨンとトートバックのセット」をPRする左から橋井さん、宮澤さん、勘里さん=知名町=


 クレヨンでペイントを施したトートバックのサンプル(返礼品は無地のトートバック)と「えらぶ色クレヨン」

ふるさと納税とSNSの連動イベント開催
「STAY HOME楽しもう」
知名町

 【沖永良部】知名町は11日、ふるさと納税の返礼品に「えらぶ色クレヨンとトートバックのセット」を加えた。同時に、返礼品とSNSを連動させたイベント「STAY HOME with えらぶ色クレヨン」を始めた。クレヨンでバックをペイントしてSNSに投稿すると、町から特産品のプレゼントがある。返礼品は限定30組、寄付額は1万円。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため自宅で過ごす子ども達に「えらぶ色クレヨン」を通して島の魅力を知ってもらおうと、ふるさと納税を活用した参加型イベントを考えた。

 クレヨンは、同町在住の宮澤夕加里さん(37)と勘里由佳さん(33)、前任の同町地域おこし協力隊らが中心となって、2018年12月から商品化を目指してきた。

 島の天然資源を原料にしているのが特徴で、赤土やコーヒー、マンゴーなど8色のクレヨンを開発、今年3月に販売をスタートした。今回は、そのうち6色セット(赤土、コーヒー、シマ桑、島みかん、琉球藍、イカ墨)を返礼品に入れた。

 イベントへの参加条件は、届いたクレヨンと無地のトートバックでオリジナルのエコバックを制作してもらい、完成した作品の写真にハッシュタグ「#stayhome #えらぶ色クレヨン」を付けてSNSに投稿。その後、名前と住所、投稿ページのURLを記載して応募アドレス(erabuiro@gmail.com)に送信することで、先着30人に町から参加賞がプレゼントされる。応募締め切りは6月末を予定。

 島にある様々な植物でクレヨン作りを試したという宮澤さんは「色だけでなく素材の香りも楽しめる商品が出来た。島に来られない人も、このクレヨンで島のことを感じられると思う」。勘里さんは「クレヨンを固める蜜ろうも天然素材なので、子ども達が安心して使える」と話した。

 イベントを企画した同町地域おこし協力隊の橋井杏さん(28)は「家の中でも家族みんなで楽しく過ごしてもらいたい。作ったトートバックを持って安心して買い物に出かけられる日が早く来て欲しい」と語った。

 ふるさと納税の申し込みは、ポータルサイト「ふるさとチョイス」「楽天ふるさと納税」で出来る。イベント等の問い合わせは、同町役場企画振興課電話0997(84)3162まで。