宿泊・観光事業者に支援金

伊集院村長から事業継続支援金10万円を受け取るTAMASUの中村理事長

約20事業所に一律10万円
大和村

 大和村は18日、新型コロナウイルス感染症の影響で収益が減少した観光・宿泊などの事業者を対象に、村独自の支援策として、事業継続支援金の交付を始めた。宿泊施設や飲食店と、奄美群島で行われる体験交流イベント「あまみシマ博覧会」に登録している事業者などが対象で、上限10万を給付する。

 同日、同村役場で交付式があり、同村戸円の宿泊施設「ゲストハウス ヒエンバマ」を経営する勝島保津江さんと、同村国直のNPO法人「TAMASU(タマス)」理事長の中村修さんに、伊集院幼村長から支援金10万円が手渡された。

 多くの体験型観光プログラムなどを手掛けるTAMASUの中村さんは「4月以降、休業が続き収入も激減、固定費や人件費の支出など経営環境は大変苦しいだけに、支援金はとてもありがたい。今後も厳しい状況は続くと思うが、地域資源を生かした事業を続けることで、地元に貢献できるよう頑張っていきたい」などと感謝。伊集院村長は「いつも地域のために協力してもらっている事業所の皆さんに感謝している。村独自の支援を行い、頑張っている皆さんを少しでも支援していけたら」と話した。

 同村企画観光課によると、今回、支援金の対象となったのは、村内の宿泊施設や飲食店のほか、村外で飲食店などを経営する村内在住の個人事業主など約20の事業所で、一律10万円を支給する。また、あまみシマ博覧会に登録している体験プログラムを実施している団体には、1プログラムにつき2万円(上限10万円)を支給する。支援金の総額は約250万円。

 同村は新型コロナウイルス感染症の緊急経済対策事業費として、補正予算約2千万円を専決処分。今回の事業継続支援金も緊急経済対策の一環。