大島空手部がメモリアルマッチ

3年・川畑主将が最後まで全力を尽くすことを誓い宣誓した

形では見応えたっぷりに力強い演技が披露された

拳を交え、3年間に区切り
保護者やOBが声援

 奄美市名瀬の県立大島高校空手道部(川畑雄貴監督、部員14人)は7日、3年生の区切りとなる「メモリアルマッチ(元杯トーナメント)」を同市名瀬の旧大島工業高校体育館で開いた。3年生部員7人は、形や試合で最後の勇姿を披露。共に歩んだ仲間と精いっぱいの力で拳を交え、3年間の思い出を胸に刻んだ。

 試合は、インターハイの中止に伴い〝区切りの場〟として設定。男子3人・女子4人の3年生7人を含む全部員参加で、個人・団体の形と試合で拳を交えた。

 会場には最後の活躍を一目見ようと、保護者やOBが大勢詰め掛けて声援。県空手道連盟からは審判員10人も協力し、大会さながらの熱戦となった。

 形では、3年・松尾彩さんが鋭い突きや鮮やかな蹴りで、力強く演技。「大会がなくなったのは残念だったけど力は出せた。動作や所作など学ぶことの多い3年間だった」と振り返った。

 トーナメント形式の試合では、3年勢らが順当に勝ち抜いて最後の対戦。勝った方も負けた方も持てる力を振り絞り、部活動生活に区切りをつけた。

 3年・川畑直輝主将は「勝ちにこだわった。入部したころは組手も恐かったが、強い精神力も養えたりと、思い出の残る部活動だった」と笑顔。川畑監督は「多くの人の支援で何とか区切りをつけることができた。(3年生には)最後の声援を心に刻み、今後は目標の進路に向かって頑張ってほしい」と話した。