根瀬部と大和村を結ぶ山間部では崩土が発生。約20時間に渡って全車通行止めとなった(22日午前7時半撮影)
根瀬部―大和村間 土砂崩れで一時通行止め
奄美地方は22日、梅雨前線の影響などで大気の状態が不安定になり、各地で激しい雨が降った。奄美市名瀬根瀬部と大和村を結ぶ県道79号名瀬瀬戸内線では大雨のため土砂崩れが発生し、一時全車通行止めとなった。県大島支庁建設部によると約30㍍に渡り土砂が道路に流れたが、午前7時からは復旧作業が進められ、午後6時に片側交互通行に移行した。
土砂崩れがあったのは、根瀬部トンネルから大和村方面に約1・8㌔進んだ山間部の斜面。規模は延長30㍍、高さ40㍍。迂回=うかい=路はなく、約20時間に渡って全車通行止めとなるなど、交通網に影響が出た。
大和村営バスでは始発から名瀬―大和村間の運転を見合わせた。午後3時半現在、名瀬行3便、大和村行5便の全てが運休。バスで高校に通う生徒が休校を余儀なくされた。
名瀬測候所によると降り始めから22日午後4時までの降水量は、奄美市名瀬で213・5㍉、伊仙188・0㍉、和泊町185・5㍉、瀬戸内町古仁屋176・0㍉、天城160・0㍉を観測。徳之島町付近では22日午前6時までの1時間の降水量が50㍉を超える非常に激しい雨が降り、一時大雨警報(土砂災害)が出されるなど、注意が促された。
気象庁によると23日の天気予報は、くもり昼過ぎから晴れ。降水確率は、午前0時~同6時が20%で、同6時以降は10%となっている。