朝日が接戦制し優勝

中学総体の代替大会「奄美大島中学校野球監督杯」を制した朝日ナイン


六回裏、朝日の4番・牧が2塁打を放ち貴重な1点をもぎとった

代替大会、「監督や関係者に感謝」
中学野球監督杯

 大島地区中学総体の代替大会「奄美大島中学校野球監督杯」(同野球専門部主催)最終日の決勝戦が19日、奄美市の名瀬運動公園市民球場であった。トーナメントを勝ち抜いた赤木名・笠利合同と朝日が優勝をかけて激突。6回、連続安打で奪った1点を二投手のリレーで守り抜いた朝日が1―0の接戦を制し、頂点に輝いた。

 大会は、新型コロナウイルスに伴う代替大会として12日から開幕。12日の1回戦、18日の準決勝を勝ち抜いた赤木名・笠利合同と朝日の2校が頂点をかけて、対戦した。

 試合は、赤木名・笠利合同の西、朝日の前山の先発で始まり、序盤は息をのむ投手戦を展開。五回を終えて両チームともに1安打・無得点と攻撃の糸口すらつかめず、回は静かに流れた。

 均衡を破ったのは朝日。六回裏にヒットなどで2塁に進塁した3番・関をおいて、バッターは4番・牧。牧は西の投げた3球目を痛烈にとらえ、レフトオーバーのツーベースヒット。関がホームベースを踏み、待望の1点をもぎ取った。

 投げては四回から前山の後を継いだエース・関が最終回も3人でぴしゃり。接戦を制した朝日ナインらは、試合後はマウンドに駆け寄って互いを称え合うなど、歓喜に包まれた。

 朝日・投手の関凛太郎は「相手もいいピッチャーでこういう展開は想定できていた。一球一球丁寧に投げることを心掛け最高の試合ができた」と笑顔。同・丸田脩人主将は「大会が開かれると聞いてからは〝やるしかない〟とチーム一丸で頑張ってきた。最後は全員野球で優勝、完全燃焼できた。大会を開いていただいた監督や関係者に感謝したい」と喜んだ。

 結果は次の通り。

 ◇第1試合(決勝)
赤木名・笠利合同
0000000 0
000001X 1
朝日
【赤】西―篠原
【朝】前山、関―牧
 ▽二塁打 久保、牧(朝)