与論で新たに5人計34人

 

 

クラスター認定にも影響か
来島者の感染有無確認できず
新型コロナ

 

 県は26日、与論町で新型コロナウイルスの感染者が新たに5人確認されたと発表した。10歳未満から60代の男女で、同町の感染者は計34人となった。5人のうち、4人はこれまでに感染が確認された人の親族や知人。60代男性1人については、感染者との接点が分かっておらず、県は行動履歴や感染経路などを調べている。重症者は新たに1人増え4人となった。

 院内感染が確認されている与論町徳洲会病関係者全員のPCR検査の結果が同日までにすべて判明、新たな感染は確認されなかった。同病院関係では、これまでに199件のPCR検査を実施、10人(職員3人、入院患者3人、退院患者4人)の感染が分かっている。また、同町はこれまでに同町職員4人が感染していることも明らかにした。

 県は同日、前日に感染が判明した2人を含む計5人を県本土に搬送。同町で自宅待機している感染者は4人となっている。また、6人が引き続き奄美大島の医療機関に入院している。

 県は同町の感染状況について、「非常に厳しい状態にある」との認識を示した。25日に同町入りした厚生労働省のクラスター(感染者集団)対策班については、「まだ報告が来ていない」と説明、クラスターについては、「(最初の感染者が参加していた)15日の飲食店での会食と与論徳洲会病院の両方について、可能性がある」とした。また、クラスター認定については、「(会食に参加していた県外からの来島者)5人の検査結果が必要」との見解を示し、クラスター対策班の意見などを参考に今後、判断するという。

 この5人については、26日も感染の有無が確認できなかった。県は引き続き5人が居住する地域の保健所などと連絡を取り、確認作業を続けることにしている。

 県全体の感染者数は26日現在、計216人。うち、医療機関に56人が入院、宿泊施設への入所者は7人となっている。