地域商品券発行

同村国直集落では午前9時から支給。住民らが笑顔で商品券を受け取った

一人1万円、使い道さまざま
大和村、全村民対象に直接支給

 新型コロナウイルスの経済対策として大和村が発行する「コロナ対策地域商品券」の支給が27日、同村の全11集落であった。7月1日時点で同村住民基本台帳に登録のある全村民が対象で、各公民館で一人1万円分の商品券を直接配布。券を受け取った村民らは、「家族で外食したい」「孫にプレゼントを」など、さまざまな使い道に思いを巡らせた。使用期限は12月31日まで。

 商品券は村内の飲食店や商店、宿泊施設など37店舗で使える。1人当たり500円×10枚綴りの冊子で2冊。村内860世帯、1433人への配布を予定し、村民には事前にチラシを投函して、日程などを知らせていた。

 この日は同村役場職員らが4班にわかれて、各集落を訪ねて直接本人らに手渡した。同村国直集落(村上恵子区長、52世帯)では、午前9時から同公民館で支給が始まり、集落住民らが列に並んだ。

 住民らは、印鑑を持参して手続き。商品券を笑顔で受け取った後は、その場で使い道を話し合う姿なども見られた。「ビールばかり買い過ぎないように」「ほしいものがいっぱいありすぎて迷う」とそれぞれが談笑。午前10時10分まで受け付け、同集落約40世帯が受け取った。

 同集落の村上汐里さん(29)は、子ども3人を含めて5人分の商品券を受け取った。「こんな時期なのでとてもありがたい」と話し、「おむつや食費など、生活費に回したい」と喜んだ。

 同村企画観光課の森永学課長は「コロナ禍の中、家計支援や経済活性化が目的で、消費の喚起につながれば。(商品券での支払いは)おつりが出ないので注意しながら使ってほしい」と呼び掛けた。

 なおこの日受け取りができなかった人は後日に役場で支給。手続きには印鑑が必要となる。