井之川夏目踊りも中止

コロナ禍で中止決定した「井之川夏目踊り」(昨年の模様)

徳之島 コロナ禍、伝統文化芸能にも影響

 【徳之島】「送り盆」の夜に恒例開催してきた徳之島町手々集落の伝統行事「ムチタボリ」は15日、新型コロナウイルスの感染防止のため異例の中止された。また、その月遅れ盆直後の日曜日(16日)に位置付けられている同町井之川地区の一大伝統行事「浜下(う)り」と「夏目踊り」、同町亀徳の浜下りと水掛け祭り「ニンケ」も相次ぎ中止となる。

 コロナ禍が地域の伝統文化芸能の存続にも影響したことに、井之川夏目踊り(県指定無形民俗文化財)保存会の町田進さん(72)=町文化財保護審議会会長・町文化協会会長=は「中止は台風の影響による約30年前以来のこと。しかし、翌日に一部で踊った。完全中止するのは先祖に申し訳ない気がする」。だが「新型コロナで万一のことを考えると仕方がない。来年は今年の分も含めて大いに盛り上げたい」と話した。