赤い羽根共同募金の助成金交付を受けた福祉活動団体の代表ら
奄美市共同募金委員会(会長・朝山毅市長)は17日、奄美市役所で地域福祉活動助成金の交付式を行った。市内の福祉、ボランティア団体の代表らが出席、昨年10月~12月に実施した赤い羽根共同募金で集まった浄財から、福祉活動などへの活動助成金が交付された。
今年度は、地域福祉活動に取り組むボランティア団体など申請があった18団体に、計276万4975円が交付された。この日の交付式では、各団体の代表が朝山市長から交付金目録を受け取ったほか、助成を受けた2団体が活動内容などを報告した。
小宿小校区で毎月1回子ども食堂を開いている「くっかる食堂」の越間聡美代表は「子どもたちがつながり集う場所として食堂を続けている。新型コロナウイルスの影響で、現在食堂は休止状態となっているが、みんなが顔を合わせ、ご飯を食べられる日が早くくることを願っています」と話した。
要約筆記者の育成普及活動などに取り組む奄美難聴者中途失聴者協会の大野歓代表は、「2018年の設立から3年が経過、要約筆記に対する理解も徐々に深まっている」などと話し、難聴者である自らの経験を踏まえ「中途失聴者にとって、手話を覚えるのは新しい言語を習得するくらい大変。要約筆記できる人が増えることで、難聴者の生活向上や社会参加など自立支援につなげたい」と話した。
同委員会によると、昨年度、共同募金で集まった浄財の総額は413万2975円(目標額460万円)。募金は県共同募金会に収められ、各自治体の活動状況などを基に支給額が決定される。
市共同募金委員会の審査会で、市社会福祉協議会に約170万円、市老人クラブ連合会名瀬支部などの福祉団体やボランティア団体に2万~15万円が交付されることが決まった。
交付団体は次の通り。
▽お母サン・らぶ・ファミリー▽くっかる食堂▽みらい子ども食堂▽▽市明るい選挙推進協議会▽市更生保護女性会▽市身体障がい者協会▽市地域女性団体連絡協議会笠利支部▽同住用支部▽市手をつなぐ育成会▽市名瀬町内会・自治体連合▽あまみ難聴者中途失聴者協会▽市認知症の人と家族と支援者の会▽市母子父子寡婦福祉会▽市老人クラブ連合会名瀬支部▽市名瀬単位民生委員児童委員協議会▽市住用単位同▽市笠利単位同▽市社会福祉協議会