2学期がスタート

教室で廣司校長の講話の映像をじっと見聞きする6年生

新型コロナに配慮 密集避けリモート始業式
奄美市の名瀬小学校

 県内の公立小中学校の多くで2学期がスタートした1日、各学校では児童生徒らが元気に登校し、始業式などが行われた。夏休みを楽しんだ児童生徒らは、久しぶりの友達らとの再会を喜び、笑顔を見せていた。新型コロナウイルスの感染防止対策から密集を避けるため、体育館などでの始業式を行わず、各教室で校内放送やテレビ会議システムなどを使ったリモートでの式を行う学校も。台風9号の影響で一部、休校になった学校もあった。

 奄美市名瀬の名瀬小学校(廣司正良校長、363人)では、テレビ会議システムを使って「リモート始業式」が行われた。新型コロナの感染拡大を防止するため、それぞれの教室でテレビモニターに校長先生の講話などの映像を映し出すなどした。児童らは全員がマスクを着用、真剣な表情で、画面を見つめていた。

 廣司校長は、手書きのフリップなどを用いながら「目標に向かってコツコツと頑張ることが大切。12月にみんなが大きく成長していることを願っています」などと講話した。

 始業式では児童らが夏休みの思い出や2学期の目標なども発表。昨年、ネパールから来た4年生のサブコタ・リージャン・ビー君は「日本語を覚えるのは難しいけど、先生や友達が優しく教えてくれるので楽しい学校生活を送ることができた。夏休みは読書を頑張った。2学期は日本語をしっかり覚え、漢字も書けるようになって、友達と仲良くしたい」などと発表、同学年の越間李桃(もも)さんは、新型コロナの影響でいつもより短くなった夏休みを「窮屈な夏休みだったけど、ペルセウス流星群を見ることができて良かった」などと振り返り、「2学期は楽しみにしている運動会がある。リレー選手に選ばれるよう頑張りたい」などと抱負を発表した。

 始業式の後、児童らは校舎内の清掃活動などを行い、久しぶりの給食を楽しんでいた。