天城町農業センター研修生入退所式

天城町農業センター研修生入退所式

天城町農業センター農業研修修了者(前列両端)や新研修生、関係者ら=1日、同町役場

農業の苦楽を学んで…

 【徳之島】天城町農業センター(同町瀬滝)の農業研修生の入退所式が1日、同町役場であった。1年課程で施設園芸品目の栽培実証など基礎研修を終えた2020年度研修生2人に修了証書を、U・Iターンによる〝帰農者〟を含む新研修生3人には入所通知書をそれぞれ交付しエールを送った。95年度からの同修了者は計56人となった。

 同農業センターは、県が奄美地域の農業振興を目的にした広域施設として1975(昭和50)年8月に開設。95年に地元天城町が管理委託を受け、農業研修生の受け入れを開始。02年度には県が全施設を町に無償譲渡。年間を通したフルタイム研修によるトルコギキョウやグラジオラス、トマト、パッションフルーツ、マンゴーなど園芸品目の農業後継者育成を推進。ほか、一般を対象に今年で6年目の「農業塾」も好評を得ている。

 今回の19年度農業研修(同年9月1日~今年8月31日)の修了者は、▽禎村浩樹さん(42)=兼久▽藤山貴也さん(36)=同の2人。終了後は引き続き、町の研修ハウス(1棟を2年間無償貸与)でパッションフルーツやメロンなどの栽培を継続する。

 一方、新規入所の研修生は▽太田照久さん(46)=当部▽坂田一仁さん(58)▽豊倉洋子さん(61)の3人。わが子の山海留学への同伴、天城町出身の夫と連れ立ってのIターン妻(東京出身)などさまざまだ。このほか、農業研修の模様をSNSで発信するマスコットの▽「山羊山やぎ子」(町企画財政課ふるさと創生室所属)が加わった。

 森田弘光町長は、農業立町への研修生受け入れなど目的や農業センター発の栽培実証、普及品目(トルコギキョウなど)にふれながら、「農業の難しさや楽しさを実感してほしい」と期待。修了者たちは後継者としての抱負を紹介。入所者たちは自己紹介で、コロナ禍での自給自足や地産地消にも関心を示しつつ「人生百年時代、まだまだ勉強をしていきたい」とも決意を述べていた。