奄美に魅せられ、撮影ワークショップ

企画のため来島した写真家の青山さん

「大島紬、自然など素材豊富」
写真家・青山さん 発信に意欲

 海外の写真コンテストで入賞実績を持つ写真家2人がこのほど、奄美大島で写真撮影のワークショップを開く。奄美の伝統工芸「大島紬」や奄美の自然、海に魅せられ企画したという兵庫県宝塚市に住む写真家の青山良さん(58)は「島の人にとっての当たり前は、島外ではすごいこと。この良さをもっと発信したい」と語った。

 ワークショップは10月開催。青山さんと水野謙治さん=愛媛県在住=のコラボで「撮影&レタッチ&1デイワークショップ」を企画した。島内外から参加があり、島内の海岸で日の出を撮影する予定(募集は終了)だ。

 両氏ともWPE(国際写真賞)で受賞歴がある。青山さんは大島紬をモチーフにした人物写真で昨年、今年と連続入賞したほか、アジアWPAでも入賞を果たし、国際的に実力が評価されている。

 妻・智恵子さんは奄美市笠利町和野の出身。里帰りなどで奄美の自然に触れ、徐々にその魅力に気付かされたという。

 「日常や生活の中に素材があり、撮影して楽しかった。本格的に奄美に入れ込んだのは2年前。特に大島紬との出会いは大きなポイントだった」

 奄美を舞台にした撮影活動に意欲を見せる青山さん。今後もワークショップ第2弾などを計画。ますます奄美との接点は増えそうだ。