エコツアーガイド認定制度3年目

エコツアーガイドの様子(2019年1月、天城町)

有効期限迎え更新制度導入へ

 奄美群島のエコツアーガイド認定制度が3年目を迎え、更新制度の導入が検討されている。これまでに109人のガイドが誕生し、うち初年度に認定を受けた62人が有効期限を迎えることによるもの。奄美群島エコツーリズム推進協議会(会長・朝山毅市長)は2020年度3月までの導入を目指す。

 同制度の初回認定研修は2・5日間で、奄美群島の自然や文化、ガイドをするときの基本・フィールドワークのほか、島ごとに定められた科目を履修する。これまでに109人の認定ガイドが誕生。

 島ごとのガイド人数をみると、奄美大島64人、喜界島6人、徳之島17人、沖永良部島11人、与論島11人となっている。

 同協議会担当者によると、更新制度の内容は検討中。ガイドらの3年間の活動を通しての課題を共有するなど、ケースワーク的な内容を含む見通し。

 奄美大島エコツアーガイド連絡協議会の喜島浩介会長は、3年目を迎えた現状を「認定されたガイドの中でも、積極的に活動している人とそうでない人とで知識・技能に差が出ている」と分析。その理由については「実際にお客さんと接して学ぶことが一番多い。経験をするかしないかでガイドの質が大きく変わってくる。ただ認定を受けて終わりでは意味がない」とし、ガイドの能力の均質化が課題であるとした。

 その上で新しく導入される更新制度に期待することとして喜島会長は「ガイドのアベレージ(平均的能力)を挙げていくことが大きな狙い」と話した。