全集落を代表し中井良二区長会会長が助成金を受け取った
大和村 豊年祭中止で全集落に助成金
大和村は2日、コロナ禍でイベント自粛傾向が続く中、各集落の活力を取り戻してもらおうと「新型コロナウイルス感染症対策集落助成金」を同村防災センター村長室で交付した。代表で助成金を受け取った村区長会会長・中井良二大和浜区長(65)は「少し財政が足りない状況だったので大変助かる。これで集落の雰囲気を少しでも盛り上げていきたい」と笑顔で話した。
今年は、新型コロナウイルスの影響で寄付金などを募る豊年祭が全ての集落で中止。運営費の確保に難航する集落もあり、支援をのぞむ声が各方面から上がっていた。
助成は、集落運営に役立ててもらおうと今年度限りの時限措置として実施。予算は、地方創生臨時交付金事業から310万円を計上し、村内11集落に各30万円(志戸勘は10万円)を給付した。
交付式では、中井区長のほか、村上恵子国直区長と中山昭二津名久区長の3区長が出席。伊集院幼村長から目録が手渡された。
伊集院村長は「集落の活力は人が集まってこそ生まれるもの。大変な時期だがみんなが盛り上がり、活力が取り戻せるよう役立ててほしい」と述べ、中井区長は「大和浜では棒踊りやなぎなた踊りなど独自の伝統文化を受け継いでいる。行事は来年以降もあり、伝統が途切れることがないように活用したい」と感謝した。