歩いて学ぶ糖尿病ウォークラリー

スタートする参加者ら=知名町=

運動の前と後で血糖値測定
沖永良部スポーツクラブELOVE

 【沖永良部】糖尿病の治療法の一つ「運動療法」を体験するイベント「歩いて学ぶ沖永良部 糖尿病ウォークラリー」が14日、知名町の沖永良部徳洲会病院を発着点に行われた。地域住民16人が2・6㌔の道のりを歩き、運動後の血糖値の変化を確かめた。
 医療機関と一緒にイベントを行い、島民の健康づくりに貢献しようと沖永良部スポーツクラブELOVEが主催した。

 参加者は、3~4人1グループでスタート。チェックポイントで出されたクイズに答えたり、植物を観察したりしながら歩いた。40~50分ほどで全員ゴールした。

 イベントでは、同病院の医師らが、歩く前と後の血糖値を測定。糖尿病内科の広田裕史医師は「運動後、ほとんどの参加者の血糖値が下がっていた。運動療法の効果が分かってもらえたと思う。来年も開催したい」と話した。

 参加した吉田義一さん(82)は「毎日この位の距離は歩いているが、人と一緒に歩くと楽しい」と笑顔を見せた。

 スポーツクラブELOVEの前田純也理事長は「島の子ども達がスポーツで素晴らしい成績を残している。大人も頑張って子ども達がのびのびとスポーツの出来る環境を作っていきたい」と語った。