消費回復、食べて応援

大和中学校3年生の教室では伊集院村長を囲んでブリの塩焼きを楽しく食べた

大和中、村長囲んで給食
県産ブリ、おいしくペロリ

 新型コロナウイルスの感染拡大で消費が落ち込んだ県産食材の消費回復を図ろうと大和村の小中学校で16日、給食に県内産のブリを使った献立が提供された。大和中学校(有村哲郎校長、生徒37人)では、伊集院幼村長が訪れ3年生11人と会食。生徒らは塩の効いた柔らかなブリをペロリと平らげ、食べて生産者を応援した。

 事業は、県が推進する国の補助事業を活用した「学校における和牛肉、おさかな等消費緊急対策事業」の一環。インバウンドや外食需要が減少するなか消費促進を目的に、今年度13億5100万円を計上している。

 鹿児島県はブリとカンパチの養殖が盛んで、その生産量はともに日本一。この日は、長島町で育った東町漁協の「鰤王=ぶりおう=」8㌔が届けられ、村内すべての小中学校に塩焼きで出された。

 給食では、生徒らが伊集院村長を囲んで会食。みんなで会話を弾ませながら、県が誇るこんがりと焼かれたブリの切り身をおいしそうに食べた。

 3年・林琉音さんは「村長と話ができて楽しい給食だった。(ブリは)塩が効いておいしかった」と笑顔。伊集院村長は「しっかりとカロリーが計算されており食べやすかった。これからも地元の食材を積極的に使えるよう努めたい」と話した。

 なお同村給食センターによると、ブリとカンパチの献立は今年度各7回の提供を予定。メニューはブリカレーやマヨネーズ焼き、トマトソース添えなどを予定している。