各種協

原口座長(写真左)から成果検証に基づく提言書を受け取る高岡市町村会会長

 

成果検証に基づく提言、施策推進へ
新型コロナ影響 奄美パーク来園者が減少

 
 奄美群島12市町村の首長と議会議長などで構成する各種協議会が18日、奄美市内の総合宴集会場で開かれた(1日のみ)。奄美群島市町村長会では、「奄美群島成長戦略推進懇話会」で了承された奄美群島成長戦略ビジョンとその基本計画の成果検証に基づく、取り組みの推進を盛り込んだ提言書が高岡秀規会長に手渡された。

 【奄美群島市町村長会】(会長・高岡秀規徳之島町長)国や県、自治体、識者でつくる同懇話会が戦略ビジョンで示した群島各島の2019年度基本・実施計画の成果と検証。その上で群島の特性に沿った効率的な施策を提言した。

 群島全体では、認定エコツアーガイドと地域通訳案内士が連携した受け入れの強化。世界自然遺産登録を見据え、観光分野を軸に産業活性化や定住・交流人口の拡充など離島ごとの施策推進を挙げ、同ビジョン基本計画(23年度まで)での実行を促している。

 会の冒頭、同懇話会の原口泉座長が提言書を提出し、決議。受け取った高岡会長は「提言に基づいた成功事例をつくり出し、地域振興に役立てたい」と述べた。

 【奄美群島地域産業振興基金協会】(理事長・牧雅彦本場大島紬協同組合理事長)第3回理事会。2020度上半期事業の進ちょくを報告。各自治体の21年度管理負担金、事業費負担金を承認した。

 【奄美群島観光物産協会理事会】(代表理事・朝山毅奄美市長)2021年度各自治体負担金、インセンティブ手当の支給を承認。20年度上半期事業報告があり、新型コロナウイルス感染拡大の影響から、予定されたイベントやキャンペーンが中止、またリモート化した事例を報告した。

 コロナ禍による予算の執行残など今後の対応について理事から質問が出、事務局は次回事業への予算充当などを検討。そのほかオンラインやSNSによるPR事業の展開も検討していくとした。

 【市町村議会議長会】任期満了に伴う役員改選があり、会長に前田豊成氏(龍郷町)、副会長に杉浦治俊氏(宇検村)、監事に榮哲治氏(喜界町)、永野利則(和泊町)をそれぞれ選任した。任期は2023年2月まで。

 そのほか県町村議会議長関係役員の選任も合わせて行った。

 【奄美群島広域事務組合議会】(管理者・朝山毅奄美市長)指名推薦により議長に高岡秀規徳之島町長、副議長に前田豊成龍郷町議会議長を選任。一般会計、TIDAネシア基金特別会計、奄美パーク特別会計の3会計について、19年度決算と20年度補正予算の計6議案を原案可決した。

 県奄美パークについては、19年度の来園者数が前年度比7649人減の12万9297人となり、観覧料収入が同101万3164円減の2333万4546円を報告。新型コロナウイルス感染拡大の影響による来園者減少が要因とした。

 また、同パークの20年度補正予算では、観覧料収入を当初予算額1917万円から1100万円減額し817万円。同パークでは、新型コロナの影響で4月18日~5月14日まで27日間休園となったほか、航空便の減便により観光客が減少、有料観覧者が大幅に落ち込んだ。