相撲競技1000日前イベント開催へ

23年度の国体開催に向け意見交換した奄美市実行委総会

 

 

国体奄美市実行委総会 来年1月8日、機運醸成
新型コロナ対応など協議

 

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2023年度に開催が延期された「燃ゆる感動かごしま国体」の奄美市実行委員会総会が2日、市役所であった。2019年度の活動報告のほか、23年度の大会に向け、同市が会場となる相撲競技の開催や新型コロナの対応などについて協議。来年1月8日には、相撲競技1000日前イベントを市役所ロビーで実施することなどが報告された。

 かごしま国体は、当初、今年10月に開催予定だったが新型コロナの影響で延期となり、3年後の23年9月30日~10月10日の開催を予定している。奄美市では当初同様、相撲競技が開催予定となっている。同実行委は今年度の大会終了後に解散予定だったが、大会延期を受け、23年度まで組織を継続することにしている。

 総会では、来年実施される国体の開催地三重県がまとめた「新しい国体・大会のモデル」に関する概要と日本相撲連盟競技委員会が作成した新型コロナ感染対策のガイドラインが示された。

 三重県では、安全・安心な大会運営の実現に向け、開閉会式などの式典時間の短縮や観覧者の削減などに取り組むほか、会場の変更なども検討していることが報告された。また、相撲連盟のガイドラインでは応援者や観客の間隔を最低1㍍保つなど三密(密集、密閉、密接)を避けることなどが求められている。

 実行委では、3年後の開催時に新型コロナがどの程度影響しているか、なかなか予想できない状況にあるが、「ある程度の感染症対策は必要になることが想定される」ことから、会場の選定も含め、現行計画の見直しや変更を行うことにしている。

 また、来年1月8日は、かごしま国体の延期決定後初となるイベントとして、「相撲競技開催1000日前イベント」を実施する。当日は、市内の小中学生らが47都道府県の来島者を歓迎するために作成したのぼりなどを掲げ、3年後の開催に向けた機運を醸成する。