16項目の政策提言具申

竹田泰典町長(左から3人目)へ提言書を手渡す「たつごうみらい会議」の福本洋孝座長(右から2人目)。高校生委員2人も参加

「たつごうみらい会議」が町へ
龍郷町

 「2020年度たつごうみらい会議」(福本洋孝座長、委員19人)は、16項目の政策提言書をまとめ、4日、龍郷町の竹田泰典町長へ具申した。「みらい会議」としての政策提言は3回目となる。今回は初めて高校生3人も委員の委嘱を受け、若い視点で提言協議に参加した。

 事務局によると、9月末の初会合以降、計5回の会合を開いた。3分科会メンバーに分かれて協議した会合は各3回開催。人材育成・産業振興分科会6項目、企画・観光分科会4項目、移住促進・福祉・子育て分科会6項目の提言をまとめた。

 政策提言の序文の中には、提言の目的や背景等を記したものもあり、提言の具体的な実現方法等を記した項目もある。

 「提言具申」は役場町長室で行われた。福本座長が「さまざまな検討をしてきた。速やかに政策提言を実行していただけるよう期待している」などとあいさつした後、提言書を竹田町長へ手渡した。事務局から提言書の概要説明があった。

 続いて竹田町長が「町民の声を町政に反映させていくことを公約としてきた。提言を検討し、本町の進むべき道筋をつけていきたい。委員の協力に感謝している」とあいさつした後、出席委員と町幹部が意見交換した。

 提言概要は次の通り。

 【人材育成・産業振興分科会の提言】①「地域活性化アイデアコンテスト」の開催(学生対象)②町ジュニアリーダークラブの結成③交換留学制度④嘉渡(織工養成所)に大島紬の製造工程・歴史の展示場を設置し、荒波地区を中心に「締めと織り」を楽しく学べる環境を作ることで、「泥染め」の内場地区と連携した活性化を目指す⑤大島紬後継者育成のために、職人の賃金だけでなく、家賃や生活に関する補助を行うことで、育成と継承の体制を整える⑥体験型の「大島紬を通じた『服育』」を行うことで、子どもへの教育、大人への伝統文化教育を充実させることができる。

 【企画・観光分科会の提言】①海水浴場と町営キャンプ場の整備②水資源を活用した振興策③役場周辺に「ハブステーションの整備」④紬フェス(たつごう紬コレクション)開催。

 【移住促進・福祉・子育て分科会の提言】①「知らない人に家を貸したくない」、「貸せる状況までに修繕するのが面倒だ」という声がある。そこで、貸し手と借り手の間に町が入り、家賃を家主に渡すのではなく、家賃でリフォームを行うことにより、きれいな状態の家を(家主に)返すという仕組みを成立させる。また、リフォームコンテストを開催して少ない資金でリフォームを行う②クラウドファンディングで全天候型の遊び場の整備(屋根がある公園や屋内ボルダリングなど)③大島紬織工用住宅やシェアハウスを整備する④仕事バンクの開設(短期バイトや不定期の仕事情報中心のネット掲示板)⑤男性の育休促進等の労務関係の制度が分かりにくいため、研修の開催やパンフレットの作成・配布を実施する。また、役場は労働環境を率先して改善し、モデルケースを目指す⑥障がい者用のグループホームの需要が多いので、町有地を活用した施設整備を図る。