新型コロナ 徳之島で新たに8人

徳之島町では7人
東京に往来の男性も

県は6日、新たに徳之島で8人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。徳之島町在住の40代から60代の男女7人と伊仙町在住の70代女性。2人が県本土に搬送され、残る6人は自宅待機している。これまでに徳之島町で14人、伊仙町で2人の感染が確認された。一方、奄美大島では2日連続で感染者がいなかった。

徳之島町の感染者は60代の男性3人と女性2人、50代男性1人、40代女性1人の計7人。50代男性については、感染者との接触などは確認されていない。残る6人は感染者の濃厚接触者などで、うち、60代男性が11月下旬、東京都に往来していたことが分かった。

この男性は11月29日に38・0度の発熱と頭痛があったが、その後症状が収まったため様子を見ていた。その後、感染が確認された男性の濃厚接触者だったことから、5日PCR検査を実施、6日に陽性が判明した。

県は今後、徳之島町の感染者7人の濃厚接触者として親族や知人、職場関係者ら23人についてPCR検査を実施予定で、感染経路などを詳しく調べることにしている。

伊仙町の70代女性は同町の感染者の親族。4日に咳や関節痛、悪寒などの症状があり、濃厚接触者として5日にPCR検査を受け、陽性が判明した。濃厚接触者の別の同居親族1人は陰性だった。このほかに県が把握している濃厚接触者はいない。

徳之島町で感染が相次いでいる現状について、県は「クラスター(感染者集団)の可能性についても慎重に調査したい」としている。県によると、同島ではこれまでに100人以上がPCR及びTRCの検査を済ませているという。

県内ではこのほか、姶良市や指宿市などで6人の感染が確認されるなど、計14人の新規感染が確認された。

県内の累計感染者数は673人で、5日現在、30人が入院しており、うち1人が重症、8人が中等症。宿泊施設の入所者は11人で、5人が自宅待機している。退院・退所は613人で、うち死亡は13人となっている。