新型コロナ徳之島3町対策会議

「情報提供の充実」も課題に挙がった徳之島3町新型コロナ対策会=11日、徳之島町会場

クラスターや要介護者感染などで
早期の情報提供必要

 【徳之島】徳之島3町新型コロナウイルス感染症対策会(高岡秀規会長)は11日、オンラインで対策会を開いた。徳之島町では新たに3人(60代男性2人・同女性1人)の感染が判明したことなど各町それぞれが現況を報告。意見交換では、2次・3次感染防止のためクラスター(感染者集団)の発生店名や、要介護者の感染に関する情報提供の必要性などを訴える意見もあった。

 同3町対策会は「島は一つ」で新型コロナに対処するもので、3町独自の新型コロナ警戒レベルを最高の「5」に引き上げた今月7日以来4日ぶりに開催。会長の高岡徳之島町長は冒頭、「本日の感染者は徳之島町で3人。そろそろ落ち着いたのかと思うが、まだまだ予断を許さない状況。3町で情報を共有して今後の対策を練っていこう」と呼び掛けた。

 協議では、町議会定例会の日程短縮や社会教育・体育関連施設の休館・閉鎖、一部幼稚園・小中学校の休業と各施設内消毒(徳之島、伊仙両町)など取り組み状況を互いに報告して共有。情報共有に関しては、高齢者や身体障がい者など要介護者が感染した場合は、「介護人など複数の接触者が予想される。町を通じホームヘルパーなどに連絡することで2次・3次感染が防げる」(徳之島町)との意見も。

 今後の対策については「無症状の感染者がでてクラスターが発生した場合、店舗名などの連絡があれば感染拡大を最小限にできる。学校側からは守秘義務を守って欲しいとの要望も」(天城町)。一方「(クラスター)店名の公表については、信頼関係をしっかり構築する必要もある」(伊仙町)など意見もあった。

 ほか、コロナ禍で疲弊した地域経済の支援策を3町合同で県に要望していく方針で一致した。

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 徳之島町は同日夕の県発表を受けて引き続き午後6時から町対策本部会議を開催(今月1日以降15回目)。一方、天城町も町対策本部会を開催。前日に続き町内2人目(10代男性)の感染も確認。森田弘光町長は町防災行政無線を通じ町民に感染防止対策の徹底を呼び掛けた。