奄美パーク フユウンメコンサート

東郷さんのライブではカサリンチュ・朝さんが飛び入りでコラボし会場を沸かせた

冬の訪れにホットなライブ
カサリンチュ朝さんら4組熱唱

 奄美市笠利町の県奄美パークは12日、音楽感謝祭「フユウンメコンサート2020」を同奄美の郷屋内イベント広場で開いた。島に関わりの深いアーティスト4組が出場しステージで熱唱。来場者らは、冬の訪れをホットなライブで楽しんだ。

 フユウンメ(冬折目)とは、旧暦の11月に行われるイモの収穫祭で、意味は「冬に入る日」。同館でもイベントを通して自然の恵みに感謝し、季節の移り変わりを感じてもらおうと毎年開いている。

 出演は、唄者の里朋樹さん、喜界町出身のシンガーソングライター・東郷晶子さん、カサリンチュの朝光介さん、奄美大島在住のミヤタトモコさんの4組。この日は、動画共有サービス「ユーチューブ」でも生中継した。

 里さんは、妹のありすさんとの共演で、巧みなトークを交えながらシマ唄を披露。東郷さんは、ピアノの弾き語りで透き通るような歌声を、会場いっぱいに響かせた。

 カサリンチュの朝さんは、ギター片手にソロで登場。口でドラム音やスクラッチ音を鳴らす得意のヒューマンビートボックスでは、ベン・E・キングの名曲「スタンドバイミー」を聴衆と一緒に歌った。

 最後は、今年初のセルフプロデュースアルバム「大きな海の中をゆく私たち」を発表したミヤタトモコさんが登場しアルバム参加の渥美幸裕さんとスペシャルライブを敢行。肌寒い初冬のステージを熱く盛り上げた。

 奄美市名瀬から来た36歳女性は「朝光介さんを見に来た。間近で歌が聴けて楽しかった」と喜んだ。

 なお、この日の来場者は175人。ユーチューブ視聴者数は353人だった。