「避難所で役立てて」

奄美地区郵便局長会大島東部会が朝山毅奄美市長に発電機の目録を手渡した

郵便局長会大島東部会 奄美市に発電機贈る

 奄美地区郵便局長会大島東部会(部会長・久志一郎大島小湊郵便局長)は23日、発電機2台を奄美市に贈った。奄美豪雨災害から10年の節目を迎え、地域防災に役立ててもらおうと贈呈。同市住用町の奄美体験交流館に配備し、災害時など避難所での電源確保などに活用する。

 同部会は、奄美群島内63局でつくる奄美地区郵便局長会の部会。奄美市名瀬(名瀬郵便局除く)、同市住用町、大和村内11郵便局で組織する。

 発電機は豪雨災害当時、浸水などでり災した住用町3郵便局からの恩返しも兼ねて寄贈。発電機は家庭のコンセントと同レベルの出力できるインバータ式で、連絡手段となる携帯の充電や扇風機、パソコンの電源確保などで利用できる。

 奄美市庁舎応接室で開かれた贈呈式には、同局長会長の中島秀一東城郵便局長も同伴。久志部会長は「災害時に連絡がとれないと不安。携帯電話の充電など少しでも役立ててほしい」と目録を贈呈し、朝山毅市長は「これまでの教訓を生かしながら有効に活用したい」と感謝の言葉を述べた。

 なお同局長会では、豪雨災害啓もう活動の一環として今夏は阪神大震災由来の「はるかのヒマワリの種運動」に全63郵便局で取り組み、多くの郵便局長らは防災士資格を取得するなど、日頃から積極的に地域防災に尽力。久志部会長は「災害時は備えが大事。これからも多くの避難所に行き届くよう努めたい」と話した。