「包括的連携に関する協定」を締結した龍郷町の竹田泰典町長(右から3人目)、町内郵便局代表の重原幸和大勝郵便局長(左から2人目)
龍郷町、天城町の2町と日本郵便㈱は24日、「包括的連携に関する協定」を締結した。龍郷町では町内4郵便局、天城町では町内3郵便局との協定書を交わした。日本郵便によると、2007年10月の民営化以降、日本郵便が「市町村」との間で締結する包括連携協定は、日本郵便九州支社管内で24番目(3自治体)となる。
龍郷町役場町長室で行われた協定調印式には、町側から竹田泰典町長ら町幹部、町内郵便局(竜郷郵便局、秋名郵便局、赤尾木郵便局、大勝郵便局)を代表して重原幸和大勝郵便局長ら関係者4人が出席した。
連携事項は①安心・安全な暮らしの実現②地域経済活性化③未来を担う子どもの育成④女性の活躍推進⑤その他、地方創生―に関すること。
竹田町長、重原局長が協定書に調印した。竹田町長が「2015年に本町と4郵便局とは『高齢者等見守りに関する協定』を締結している。今回は包括的連携協定を締結した。今後とも協力関係を深めていきたい」などとあいさつし、重原局長が「町民の安心・安全に向けて行政と連携していきたい」と述べた。
事務局によると、同日付で「災害発生時における龍郷町と龍郷町内郵便局の協力に関する協定」を締結した。協力要請内容は「緊急車両等としての車両の提供」など8項目。
天城町と日本郵便㈱(町内3郵便局)も包括的連携協定を締結した=24日、同町役場
【徳之島】天城町と日本郵便㈱(町内3郵便局)の包括的連携協定の調印式も同日、同町役場であった。双方の人的・物的資源を活用した高齢者や子どもの見守り活動など地域の安心安全面を主体に、町の魅力発信や広報活動、ふるさと納税返礼品の開発提案など、幅広い分野の連携に期待を寄せ合った。
森田弘光町長ら町当局と町内の平土野、松原、西阿木名の各郵便局長が出席。3局を代表して松村剛・平土野郵便局長が同町長と協定書を交わし締結。双方は①地域見守り活動②道路損壊の情報提供③不法投棄の情報提供④防災協定―などで連携しているが、幅広い包括的連携協定は龍郷町とともに県内2例目という。
「安心安全な暮らしの実現」に関する諸連携のほか、天城町の特徴としては「地域経済活性化」関連で①あまぎの魅力の発信・広報活動への協力②カタログ販売による特産品の紹介③ふるさと納税に関する協力。「未来を担う子どもの育成」には①見学・職場体験受け入れ②手紙の書き方体験授業の教材提供―なども掲げている。
あいさつで森田町長は「日本郵便会社のネットワークを十分に活用し、ご高齢者たちの健康と安全安心の確認や子どもたちへの声掛けも連携。住んで良かった・これからも住み続けたい暮らし満足度ナンバー1の町に」。松村局長(44)は「天城町に住んで良かったと思っていただけるよう、日本郵政グループの郵便・貯金・保険と、このネットワークを最大限に生かしてサポートしたい」と述べた。