出席者を半減するなど規模縮小し開催された新春賀詞交歓会
新型コロナウイルスの影響で開催が延期されていた奄美大島商工会議所(有村修一会頭)の新春賀詞交歓会が22日夕、奄美市名瀬の奄美観光ホテルであった。市内の政財界関係者ら38人が出席。新型コロナの影響で厳しい状況にある地域経済の浮揚に向け、官民一体となって取り組む決意を新たにした。
賀詞交歓会の開催について有村会頭はあいさつの冒頭、「やらないほうがいいという意見も多かったが、中止していては地域経済が元気にならない」などと、開催を決断した思いを語った。
開催に当たっては出席者を例年の100人規模から半数以上減らし、開演時間も2時間から1時間に短縮。マスクの着用やアルコール消毒、検温などを実施、一つのテーブルに座る人数も10人から4人に減らすなど感染防止策を徹底した。
食事はせず、乾杯は手酌で焼酎などをそれぞれでコップに注ぎ、発声せずに行うなど、例年になく静かな賀詞交歓会となった。
有村会頭は、昨年1月に国内で初となる感染が確認されて以降、緊急事態宣言や休業要請、営業自粛、不要不急の外出自粛などにより、多くの業種で厳しい経営が続いている現状などに触れ、「会員の事業継続や営業再開に向け、国、県、市から次々に打たれる経済対策の活用促進を図りながら、資金調達や助成金申請などの支援に商議所役職員総力をかけて取り組んでいく」などと決意。「本年は丑(うし)年。歩みは遅くとも未来への確実な努力の年となるよう、『過去を語るな未来を語れ』をモットーに頑張りたい」と抱負を語った。
賀詞交歓会には県大島支庁の田中完支庁長や奄美市の朝山毅市長らも出席、感染拡大防止と社会経済活動維持の両立に向け、官民一体となって取り組む決意を示した。