星空の感動、観光客に

宿泊事業者の宿おこしにと軽快なトークで奄美の星空を解説した荒木さん(奥左)

宿おこし、荒木さんが講座
あまみ大島観光物産連

 宿泊事業者を対象に、島の星空文化を学ぶ「奄美の星空を楽しく知る」(一般社団法人あまみ大島観光物産連盟主催)の第2回講座が8日、奄美市名瀬のバー・マヤスコであった。講師は、天の川ハンターでデジタルコンテンツクリエイターの荒木マサヒロさん。受講者らは、地元に輝く星空の感動を観光客に伝えようと、奄美の夜空に浮かぶ「カノープス」や「春の大三角」を学んだ。

 講座は、座学やワークショップを通して星空文化を知り、ホテルや宿泊施設など宿おこしに役立ててもらおうと同連が企画。全6回で、四季折々の天体や星座に関する知識、伝える能力などを身につけていく。

 今回は、冬のダイヤモンドや春の大三角・大曲線などをテーマに講座。FMたつごうで荒木さんと番組を務める同店オーナー・西桂吾さんをコーディネーターに、軽快なトークで進行した。

 荒木さんはまず、「プロポーズや告白などにも最適」と冬のダイヤモンドを解説した。スクリーンを使い、オリオン座や冬の大三角を覆う六つの一等星を探し見分け方などをアドバイス。延長線上に見える長寿の星・カノープスも、さまざまなエピソードを加えながら紹介した。

 受講者は、「星空ソムリエの第一歩」と題した問題集などにも挑戦。終始、和気あいあいとした雰囲気のなか、楽しく春の星空を学んだ。

 奄美市笠利町で宿泊施設を営む前田ひかるさんは「利用客とは星の話でよく会話も弾む。(学んだことは)リピートなどにつながるよう役立てたい」。講座を終えた荒木さん「学んだことは復習が大事。星を探す感動を多くの人に伝えてほしい」と話した。