住家1棟が全焼などした奄美市名瀬真名津町の火災現場=7日午後2時20分ごろ
けが人はなし
7日午後2時ごろ、奄美市名瀬真名津町の住宅密集地で火事があり、木造2階建ての住家1棟が全焼、同住家1棟が半焼するなど焼けた。4世帯がり災。この火事によるけが人などはなかった。
奄美署によると午後2時3分、同住人で自営業の里村実さん(48)から「家が燃えている」と119番通報があった。消防車両が出動して消火にあたり、火は約1時間後の午後3時7分に鎮火。被害にあった住家の住民は、避難したり外出中だったりと全員無事だった。
この火災で、全焼1棟(住家)、半焼1棟(住家)、部分焼2棟(住家1棟、作業場1棟)が焼けた。同署は、燃え方などから里村さん宅が火元となったことなども視野に入れて捜査。事件・事故の両面で調べ、8日は同署と大島地区消防組合で現場検証にあたる予定となっている。
この白昼の火災で現場周辺は騒然となった。一帯は数件の住家が軒を並べる住宅密集地。隣接する作業場で仕事を行っていた伊集院誠さん(73)は「火事だ!逃げろ」との声が聞こえて外に出た所、隣の家から火の手が上がっていた。伊集院さんは出火当時、妻・テルヨさん(67)と2人で在宅。妻・テルヨさんは里村さんが呼びに来るまで火事には気づかなかったという。
また、警察に通報したという築範道さん(60)は「爆発音がしたので外にでた。煙が上がりどんどん濃くなった。自宅に火は届いてなかったが、着の身着のまま避難した」と話した。
7日午後5時現在、判明しているり災者は次の通り(敬称略)。
【全焼】里村実(住家1棟)
【半焼】池野清光(同)
【部分焼】伊集院誠(作業場1棟)、林広川(住家1棟)