中学生の作文部門で県知事表彰最優秀賞を受賞した濱井さん(右から2人目)と同優秀賞を受賞した体岡さん(同3人目)=提供写真
国土交通省と県が主催する「2020年度土砂災害防止に関する絵画・作文」で、喜界中2年の濵井友里さんの作品が中学生の作文部門で県知事表彰最優秀賞、同中3年の体岡大地さんが同部門・同優秀賞に選出され12日、喜界町湾の同校で県大島支庁喜界事務所から表彰された。賞状を受け取った2人は「受賞できてうれしい」など笑顔を見せた。
県や同省は毎年6月を「土砂災害防止月間」と定め、その一環として県内小中学生から絵画と作文の2部門で募集。今年度は県内76校、395点の応募があった。
審査は、県の地方審査を経て同省に推薦。県内からは、国土交通事務次官賞4人、県知事表彰12人などが選ばれ、奄美群島からは、濵井さんと体岡さんの2人が受賞した。
この日は、同校(藤野義久校長)校長室で伝達表彰式を実施。同事務所の松元賢治所長が「おめでとう」と2人の受賞を称え賞状と副賞の図書カードを手渡した。
濵井さんは「災害から学ぶ」と題し、小学生の時に経験した豪雨災害から、備えることの大切さを綴り受賞。「(当時)校庭が水浸しになる様子などを見て、家族と緊急時の連絡先を確認するきっかけになった。文章を書くことが好きで受賞はうれしい」と笑顔で話した。
体岡さんは「自然から身を守る」のテーマで、土砂崩れや土石流、河道閉塞などの連鎖する自然災害の猛威への対策として、情報収集の大切さなどを書いて選出。「文章の構成を考えることが好きで工夫した。災害時に心がけることを考えるきっかけにもなり、受賞はうれしい」と喜んだ。
なお、2人の作品は鹿児島県ホームページで確認できる。