今年度最後の「放浪館志塾」ワークショップ

賞品を受け取る受賞者。宮山さんは右から2番目

「ムズラシャバトル」で好き!を表現
金賞は宮山さん(戸口小6年)

 龍郷町戸口のこども図書館・放浪館で毎月開催されている「放浪館志塾」(塾生20人)が14日にあり、今年度最後のワークショップが開催された。今回は「ムズラシャバトル」と題し、自分が“好きなもの”を3分以内に聴衆にプレゼンテーション。出場者や保護者、スタッフが「いちばん思いの伝わった発表」に投票し、優勝は同町戸口小学校の宮山來三さん(6年)に決まった。

 放浪館志塾は2019年にシマの「ムズラシャ=ワクワク」を体験してほしいという願いから始まった。対象は奄美大島の小学4年生~6年生で、事前登録制。1年間を通して月に1度、▽しまの文化・自然▽英語と異文化交流▽表現とアートーのテーマ別にワークショップを開催している。

 同バトルは、ボランティアとして参加していた大島高校の畑友一朗さん(2年)の提案で、知的書評合戦「ビブリオバトル」を転換させて実施。2月のワークショップでは、畑さんと同じくボランティアの要田ののかさん(大島高校2年)が手本として、子どもたちの前で好きな本を紹介するプレゼンを行った。

 本番当日は、塾生18人がそれぞれのテーマや手法で、自分の「好きなもの」や「好きなこと」を紹介。原則、メモや原稿は読まないルールのなか、限られた時間を目いっぱい使い自己表現した。金賞に輝いた宮山さんは、人気漫画の登場人物について熱弁。冒頭でその思いを熱く叫んで聴衆の歓声を誘い、登場人物の優しい心を伝えていた。「金賞は自分でもびっくりしている。試行錯誤しながら練習した。みんなに『叫ぶほど好き』という思いが伝わってよかった」と感想を語った。

 宮山さん以外の入賞者は次の通り。(敬称略)

 【銀賞】佐竹すみれ(赤徳小4年)【銅賞】内野歩(龍郷小4年)、岩崎想(同)

 同日は、今年度の振り返りも行われ、一人ずつ1年間の感想を発表した。

 なお、同塾は2021年度の入塾生を募集している。締め切りは22日。問い合わせ、申し込みは放浪館ホームページhttp://www.horokan.comまで。