包括連携協定を締結した3者。左からJALの平井支配人、鹿大・佐野学長、JACの越智社長
世界自然遺産登録の推進も
鹿大、JAL、JAC
【鹿児島】鹿児島大学と日本航空(JAL)、日本エアコミューター(JAC)は、「教育」「地域貢献」「国際交流」に関して協力して取り組む包括連携協定を締結。16日は鹿児島市の同大で締結式があった。
3者それぞれが持つ人的、知的資源の交流を図りながら、「教育」「地域貢献」「国際交流」を柱とする各分野に関する様々な活動に連携・協力して取り組む。昨年10月には3者でパイロット養成に関する連携協定を既に結んでおり、今年3月からは鹿大の学生がJALのパイロット育成プログラム「スカイキャンプ」に参加する取り組みが始まっている。
今後3者は鹿児島で開催する航空事業のインターンシップ、JAL、JACの職員による講義の開催、観光促進に関する活動、国内外での国際交流事業など、新たな活動にも積極的に取り組む。
奄美群島に関しては既に世界自然遺産登録推進共同体の協定を結んでいるが「さらに一歩進んだ新しい取り組みができれば」とJALの平井登・九州山口地区支配人は話す。群島内の航空路線を運営するJACの越智健一郎社長は「環境保全と地域振興をいかに両立して持続させていくのか、知の拠点である大学からアドバイスを頂きながら取り組みたい」と言う。鹿大の佐野輝学長は「多様な種を守りながら、観光をいかに両立させていくか、学術的データの創出が不可欠。奄美の地域社会発展に貢献するために大学は何ができるかを考えたい」と話していた。